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戯言による『失なわれた感性』への諸々なる思考と日誌
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この災害の中でしなければならない事について
 
被災者の救援とそのためのプロセスに対し私が出来る事を行う、それ以外にも被災していない私達がしなければならない事に付いて考えた事を書き留めて置きたいと思います。
それは「日本はこれからどの様になって行くのだろうではなく、どの様にして行かなくてはならないのか」なのです。
これからと言うのは遠い未来ではなく明日からの事としてです。
 
11日以降、原発の仕組みと問題点や福島原発の事故状況、現在東芝が世界の原発シュアの30%を占めるに至った経緯と情勢、避難所の状況と過去の災害支援の在り方などなど、始めは情報収集とその事柄に付いての知見を深める事に終始していましたが、それらを知れば知るほど色々な疑問が次々に湧いて来ると同時に被災地と原発の状況が刻々と変化して行き何をどの様に考えて良いのかも解らなくなる事もしばしば有りました。
そして今日、10日程が過ぎいくらか頭が整理されて来たので書き留めて置こうと思います。
しかし答えに到達出来ないであろう疑問と想いが有り、それは強烈に私の思考を止めてしまいます。
 
この災害は原発による電力の安定供給が今の日本の経済と文化を支えているのは言うまでも有りませんがその実感を私達はどれほど持っていたのか、これからその実感を持って将来へどの様なビジョンを持たなくては成らないのかを考えさせられ、今まで深く強く考えて居なかった事を痛感させられるのです。
 
その考えなければ成らないであろう私なりの疑問と問題点を昨日より書き出していたのですが、ひとつの項目を挙げれば関連した疑問が次々に浮かんで来て又その疑問が他の疑問に関連し、許容量の少ない脳は混乱してしまうのです。
そこで今日、大前研一氏の講話がYouTubeに有り、大変有用に私の多くの疑問を整理してくれたのでURLをリンクします。
決して大前氏の将来への知見と答えが全て良いとは私には思えませんが、その物の見方と分析による問題点の抽出は素晴らしいと思います。
是非、このブログを訪れた方に観て考えて欲しいと思うのです。
 
と同時に、私がこの一週間行ってきた知見とはまるで逆とも言える想いも有るのです。
昨日Twitter見かけたメッセージに感じる私の想いはもう一つの私の存在を見せ付けるかのように捉えて離しません。
それが「答えに到達出来ないであろう疑問と想い」なのです。
Twitterにあったメッセージとは以下のものです。
福島第一原発から20キロのとある小さな町。老人ばかりの町。そこから必死に日本海方面へ避難している途中の友人の携帯に、近所のばあちゃんから電話。電話をとると。『畑さ撒くねずみ捕り余ってねえべか?』福島原発のすぐそばで。今も、いつも通り畑を耕し、野菜をつくっている婆々がいる。」
きっと二葉町に住んでいた人が避難勧告を受け30キロ圏外へ避難しそこから日本海方面へと又避難している最中に近所の婆ちゃんから電話が有り、友人がまだ20キロ圏内に避難していない婆ちゃん居るから保護をとTwitterで発信したものだ思うのです。
 
私はこの婆ちゃんの様に生きたい、この様な人と暮らせる社会に生きたいと思うのです。
大地に働き全てを受け入れ、生かされている想いを持って暮らす
明日からの日本の在り方を考える未来と、なんとこの婆々の生き様のかけ離れてることか。





















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無題
中村さんのブログにも「普通になるのです」とありました。
私などまだまだ人間が小さいのでアクティブな支援活動をできるような器ではありません。

夕方、仕事を終えた家内を迎えに行きました。
食品売り場でパンが山のように売れ残っていたと腹を立てていました。
恐怖と不安が日常を狂わせているようです。

少しでも早くこの恐怖と不安を減らさなければ、と思います。

og3 2011/03/21(Mon)00:28:27 編集
無題
支援は私も本当に歯がゆく何も出来ない自分自身に対し悔しいです、身を削る思いで支援に従事している人々に想いを託すしか私には何も出来ません。

ただ出来る事は今の現状を歴史を読み解くように見詰め探求し未来を絵描き現在に繋げる努力をする事しか無いように思います、
個人が何を思い考えても社会は簡単には変わりません、しかし何らかの形で僅かでも社会へ働きかけて行かなければ社会の一員としての存在は無くなってしまうのではと私は考えます。

リビアや中東ではこの震災のような悲惨が続いています、
それも自然災害ではなく人間が自分自身に対して起こしています、
見方を変えると原発をその様に見る事も出来るのでは無いでしょうか。
中東の悲惨の上に享受する先進国の豊かさは、原発炉の清掃などの仕事に就く低所得者の健康を使い捨てる形で成り立っている私達の生活の様でも有ります。

社会構造の問題点に着眼し疑問を持つには出来る限り多くの情報を得て深く思考する事が必要だと思っています。
それを行って居ない人は恐怖や不安で動揺し動物的衝動によって買い溜め等の行動に走る事で不安感を和らげるしかなくなってしまう、私にはそのように思えて成りません。

しかし、婆々はそれを超越しているようで・・・
本当の人間の姿がそこに在るとも感じるのです。



     
ちょきんぎょ 2011/03/21(Mon)09:39:11 編集
無題
ちょきんぎょさん、お久しぶりです!

先月、那須塩原へ家族旅行へ行ってきました。
栃木県は福島県と隣県で、那須方面は比較的福島県に近い所です。
 ニュースで映し出される福島の映像と、とても似ている生活環境なのではと思いました。

 行くまでは、福島県の方には避難してほしい。。とただただ思っていましたが、那須塩原の自然を目の前に感じてしまうと、これはとても去りがたく、牧場をされている方たちなどはたくさんの命も抱えれているのですから、故郷を思う気持ちも並々ならない思いになるのだろうな、ということを感じてしまいました。

一口に避難、とは、現実的に照らし合わせると、そんな簡単なことではないのですよね。


あれから三カ月がたち、一向に改善のめどもたつことなく、4号機は傾き、汚染水除去の機械も思わぬトラブルでまた稼働は先送りになっている矢先に、コンピューター監視法案のような、訳のわからない法案は驚くスピードで可決され、色々な実態がかなり見えやすく分かりやすく、私たちも意識してそちらを注視する状況が生まれました。

何事も良い面、悪い面が含まれているものだなと感じます。

こんな状況にあっという間に一変してしまって、気持ちがすっかりやられてしまっていた時期がありましたが、地球の自然の優しさ、健やかさ、美しさ、雲の白く穏やかに柔らかく流れる様のあるがままの姿が、ある日すーっと心に入ってきた時があって、その日からとても救われた思いでいます。

国を動かしているものが間違っているのがあきらかなので、私たちはいつでも違う!と声があげられるように、正しい見解を蓄積していることが大事だと思って、色々読み漁っています。

色々読むともどかしく、悲しくなることも多いですが、そんな中でも時々朗報を見つけて大喜びしたりしています(笑)!
 
それでも日常が以前よりも幸福感が増しています。
福島の婆々の生活はカギですね*♪
ユックリッピ 2011/06/13(Mon)10:38:50 編集
無題
ユックリッピさん!
書き込み嬉しいです、なかなか更新もしていないブログなのに
有り難うございます。^^

今回の震災は日本の人々の心の裡に有る色々な問題、現代社会の見落としていたものなどを再認識するきっかけにもなったように思います。
もっともっと色々なものを知りひとつひとつを深く考え判断し生きてゆかなければならないはずなのですよね

本当に多くの涙と心を痛める出来事ばかりでした
でも何が大切かを教えられる事も多くありました
私自身それが救いになっています。

自分達が生まれ生活する土地と人間の在り方を現代の社会は失くしてしまっている様に思えます
土に働き生きる事の大切さとは何か、おそらく殆どの人が答えることができないと思います
国の中枢に居る為政者達はそのさいたる者と言えると思いますね。

私も今回多くの反省と後悔を与えられました
私はまだ闘病生活の中に居ますがひとつの区切りが今年付きそうなので
この余生を百姓として生きてゆく行動を起こそうと決心させられました。
実際に農で生活できるかは判りませんが。^^

でも私も婆々のように生きたい!
そうする事で本当の人間の生きる姿を自分自身に感じることが出来るのではと思います。
そしてきっとそうでなければ生まれない人間の精神と感性が有り芸術が有るのだと思えて成りません。

ユックリッピさんの想い、私の糧にさせて頂きました^^
有り難うございます。

またそのうち記事を書き出しますので訪問してくださると嬉しいです。^^


ちょきんぎょ 2011/06/13(Mon)21:22:54 編集
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