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戯言による『失なわれた感性』への諸々なる思考と日誌
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 しばらくの間、断続的になると思いますがイスラムの文化社会について
思考をまとめる為に自分なりに書いて行きたいと思います。
 
2009年度調べ、日本にはイスラムモスクが50数件有るそうです。
写真は渋谷に在る東京モスク(東京ジャーミィ)
全国に有るモスクの大多数は小ぶりなビルに簡易的な装飾を施した物や
それとは判らないプレハブの建物が殆んどのようです
写真にも有るように白と黒の市松模様や建物上部の特徴的ドーム等は正教会の建物にも見られ、ビザンチン様式としての年代的に先に確立したものか
イスラム様式の流入であるのかも私の見るべき課題としてあります。
又、ムスリム(イスラム教徒)は12億~13億とも言われ世界人口の二割を占め
キリスト教は20億と言ったところ、次いでヒンドゥ8億、仏教儒教が共に3億~4億と言われます。
 
どうして、イスラム文化社会を見ようと思うのか。
イスラム文化社会は私を含め一般的に無知といって良い程の宗教文化であり、それは広大な文化圏なのです
「何故無知」なのかの「何故」を知ることで
私の裡に有る日本人としてのアイデンティティを認識出来るよう少しでも近づけるのではと言う試みのためです
実は、私や日本人の多くの人がそうだと思うのですが
仏教も儒教も神道もキリスト教も何なのか、その何か解らない歴史の上に私たちが生きていて
漠然とした印象だけでその実体を知らないのではないかと思うのです
私たちは「海外から見た日本は」とか言う番組や「日本人とは」と言う本を好みます
しかしその殆どが「他人からどのように見えるか」と自分の事ばかりが先行していて
実像を捉えることが出来ません
(私には音楽や美術もその傾向が大変強く感じられそれが日本の物真似文化となっている様に思えます)
自身のアイデンティティを見詰めなおすには他者を知らなければ見えてこないものです。
アイデンティティと言う言葉は哲学的な意味と歴史文化による属性として捉え
アイデンティティとは他者と対立させ見分ける事での区別認識ですから
他者に写る自分の姿や己自身の裡だけを見ていても解らないものが多く有るのではないでしょうか
 
私たちは欧米からの情報によって欧米が捉えた印象の又聞きの様にイスラム社会や文化圏について漠然としてみているに過ぎないように思えます
又、911以後の報道や西側諸国の対応を見て私たちの印象は変化しています
日本で数十年前までイスラム圏の文化の象徴のひとつとしてアラビアンナイトが有りました
今は随分とその存在は薄くなっているようです。
そのアラビアンナイトの事でさえ元はインドの口承芸能が平民文化の一部として伝わり文字化され、18世紀初頭にフランス語に翻訳され広まり内容も変化したものが日本に伝わったものであり 
私たちが見たものはヨーロッパから見たイスラム文化への印象により変容したイスラム文化だと言えるのです
ならば私たちが私たちの姿として見ている他者の目に写ったものの実像は何なのか
印象の逆輸入によって自分を見ている面があるならば、その認識を確かめることで実像と言うアイデンティティを知ることが出来ないだろうか、それが出発点なのです。

特別イスラムで無ければならない訳ではないのですが
知らないと言うことは既成概念に捉われないと言う大きな利点があります。
先ず取っ掛かりとして、欧米の人々がイスラム文化社会をどのように捉えているかを知ることで私たちが日本を見る目の見方も知る手掛かりに出来るかもしれません
それらが日本人のアイデンティティ認識へ近づく手立てとなればと思うのです
上記の様な目でイスラム文化社会から見詰め始めてみようと思います。

それではイスラム教とはを知る事が最初となります。




 
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無題
キリスト教もイスラム教もユダヤ教から生まれてる

にもかかわらず仲が悪い

またイスラム教については日本は殆どどういうものか知られていない

私はフランクフルトに行く飛行機の中で13時間もあるので空港の本屋で買ったイスラムについての本を読んだくらいの知識しかないが

教義そのものはこの3大宗教の中では一番新しいだけにわりと理屈に合ったことを言っているのだが

どの宗教にもあるが狂信的な一派は過激だ
あやしげなカルトまがいの物が大きな勢力を持っているタリバンがそうだがイスラムのなかでも彼らは批判されている
又原理主義者とスンニ派の勢力争いも凄い物がある
中村 2010/02/14(Sun)21:53:45 編集
無題
ムハンマド(モハメッド)が40歳の時、天使ガブリエルによって提示を受け布教に身を転じたのが7世紀初頭
その頃アラブ地域は多神教で偶像崇拝を主としていたようですが・・・
ガブリエルとは聖書に示される天使です
その辺りがイスラム教を知る出発点となりますね
そしてシーア派、スンニン派、原理主義と見てゆこうと思っています
この原理主義という言葉も多くの意味合いが含まれていて日本人の言う原理主義と欧米で使われる原理主義とには注意を払う必要もあるようです
出来る限り的確な捉え方をしながら文章にまとめればと思っていますが
さてどの様になることやら^^

イスラム教もそうですがヒンドゥ教ともなると日本人は全くの無知ですね
気にも留めていないのが現状
昔、日本人商社マンがイギリスで交渉相手に食事に誘われ真っ先に質問された事が「何故、源頼朝は鎌倉を拠点としたのか?」と尋ねられたそうです
そんな記事を以前に読んだことがあります。
日本人は他者の歴史文化を見、理解しようと全くしません
このようでは日本人が自身のアイデンティティを見出す事も語る事も出来なくて当然の様な気がします。
ちょきんぎょ 2010/02/14(Sun)23:42:47 編集
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